anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

ニッポン製造業

アブダビはUAEの首都であり、大統領府のある政治の街である。ドバイに比べるといろいろな意味で官僚的であり、かなり堅い都市である。経済的にはUAEの中で原油天然ガスの生産の9割以上を占め、エネルギー開発の街である。

それゆえ、アブダビに拠点を持つ日系企業は石油会社、商社、銀行が中心であり、我々のような製造会社は極めて少ない。というか、俺の知っている限りでは弊社含めて3社しかないし、現地拠点として商品を製造販売しているのは2社だけと思われる(もう1社は現地メンテサービス拠点)。

本日はそのもう一社である日系化学メーカーさんとの交流会を実施した。6月に弊社工場見学と懇親会を行い、今回はそのメーカーさんの工場に訪問させていただき、その後懇親会を実施した。

業種は違えど、同じ素材メーカーとして需要地立地のコンセプトで7年前にアブダビに進出して、今や立派に利益を出している会社である。さらに現地企業とのJV形態という意味でも弊社に近く、これから操業を開始する弊社にとっては、先達であり学ぶべき会社である。

とまあ、そういうことはあるが、お互い日系製造業、文化風土がかなり近い。中華系レストランでの懇親会では、お酒が進むにつれて当地事業運営上の悩みに加えて、メーカー的バカ話で大いに盛り上がる。最後はこんな感じでかなり良い雰囲気になった。

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本ブログの駄文を読んでいただいてるらしく、ラーメンやアブ飯の話題でも盛り上がり、この点でも今後交流させていただくことになった。

ニッポン製造業の当地代表として、お互い頑張ろうとのエールを交換しつつ、楽しい夜が更けていくのでありました。

読書:道を拓く

最初は同僚からの紹介だった。数十年前からアブダビに住んでおられて、かのシェイク・ザイード元大統領にも謁見された方だという。初めてご一緒させていただいて飲んだのが半年ほど前。そこで母上の実家が俺の実家の隣町ということが分かり、さらに弟さんが俺と同じ業界に昔おられて、その当時接点があったことが判明し、お互い親近感を覚えた。

お歳は70歳代前半で、公式行事にはパリッと蝶ネクタイをしてこられるダンディーな紳士であり、何よりもいつもニコニコされていて親しみやすい方。そんな方と最近は異業種交流会やその他のおつきあいで接点が増えている。

そしてその方を主人公にして、中東で生きる日本ビジネスマン物語という副題で本が出ていることを最近知った。ドバイの紀伊国屋書店に探しにいったが無くて、アマゾンで唯一残っていた一冊を日本からの出張者にお願いして買ってきてもらった。それがこれである。

道を拓く─中東で生きる日本ビジネスマン物語

道を拓く─中東で生きる日本ビジネスマン物語

 

アブダビを拠点として40数年、中東を開拓してきた某重工メーカーご出身の辣腕ビジネスマンの半生が、中東政情の激変や中東ビジネスの要諦に触れながら描かれていて、大変興味深く読んた。そしてその筋の通った生き方に感動した。

こんな激動の人生を歩んでこられたご本人は、飄々とされていて、一緒にお酒を飲むと与太話にもお付き合いいだだいて、時間が経つのも忘れてしまうくらい楽しい方である。

本書は中東で頑張っているビジネスパーソンにお薦めしたい必読の一冊である。

お疲れ回復週末

今週は千客万来で7組の来客があった。社外の人との会議も4つほどあり、社外だけで延べ20人以上の人と打合せしたり案内したり。さらに会食も日曜日以外は毎晩で、そのうちふた晩は拙宅での懇親会、そして一晩はドバイでと、こちらもほぼフル稼働で疲労困憊の週であった。

そんな週末は朝はゆっくり目に起きて、ラジオ体操、周辺散歩、ジムでの筋トレ、さらに3週末連続のカヤック(運動系4つが揃うと完全試合で9月以降で3回目の達成)と、頭はまったく使わずに体だけひたすら動かす。

ちなみにカヤックは、マングローブの森を2時間ひたすら漕いで初めて一周できた。これまでの最長航海距離である。とても疲れたけど、心地良い疲労感。

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夕暮れ時になると、本当に涼しくて気持ち良い。

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そして週末の晩、家で料理を作るとどうしてもお酒を飲みたくなるので、今晩は外食、またまた Panda Bao Bao に行く。病みつきになりそうな絶妙ピリ辛の重慶小麺に、熱々のエビとチキンの小籠包をいただいて、満腹満足。

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家に帰って何もする気になれず、夜9時過ぎにはもうウトウトしてきてバタンキュー。疲れが溜まった週末にはこのパターンで過ごすのが良さそうだ。

アブダビの季節感

週末の日中、家にいる時はすべての窓、サッシを開け始めた(全部で12箇所ある)。気温が最高気温でも35℃前後となり、そうして外気を入れても家の中は空調なしで30℃以下 になってきた。オープンエア生活(外気下で生活できる日々)の始まりである。

思うに、アブダビは日本風にいうと3つの季節の区切りがあると感じる。酷暑の盛夏、普通の夏、そして春である。酷暑の夏は6月から9月までで、この間は最高気温50℃を超える日もあり昼前後の野外作業禁止となるほど。10月は普通の夏で、最高気温35℃前後、朝は20℃台後半まで下がる。そのあと春となって11月から1月くらいまでは気温20℃台、ドライで快適な季節となる。そして2月から5月まではまた普通の夏である。

中東の砂漠の地だと年中暑いイメージがあるかもしれないが、日本の感覚的には春、普通の夏、酷暑の夏という四季ならぬ三季であり、実は1年のうち8ヶ月は日本の夏か春である。今年は日本の夏は異常に暑かったらしいので、普通の夏を超えてむしろ酷暑に近づいた感じか。

昨日の現地新聞にUAEの天気関係の記事があった。それによるとUAEの冬は地理的には12月23日から3月22日か23日までをいい、もっとも寒い月は1月。昨年までの過去15年間の実績では、アブダビの10月の日中の平均最低気温は27.9℃、同平均気温は30.8℃。12月になると平均最低気温は20℃、同平均気温は22.4℃、1月には平均気温が20.1℃まで下がる。まさにこの時期は日本の春であろう。

ちなみにこの間、UAEで一番冷えたのは昨年の2月。ラサール・ハイマ首長国にある1,900m級のUAE最高峰のJabel Jaisで気温零下5.5℃、他の地域でも12℃から17℃にまで下がったという。

今は普通の夏が始まったところだから人々は嬉々として野外に出始める。レストランは野外席を出し、俺の朝飯も時には外で食べる。

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これからバーベキューも始めようと思う。

アウトドアスポーツも活発になり、俺もカヤックを再開、最近は商社の知人など、人を集ってやったりしている。2人の商社マンの勇姿。

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 ヤス・マリーナサーキットのサイクリングには大勢の人が参加してきて、自転車のレンタル待ちが30分近くになってきた。

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というわけで、これからアブダビの冬、日本の春に向けて、ますます色々な活動が活発になるのである。楽しみ楽しみ。

健康日常

8.28事件(帯状疱疹と診断された日)をきっかけに、健康回復に努めてきたことには触れてきた。おかげで最近は絶好調である。そして俺の健康管理にも一層磨きがかかってきた。そんな毎日の健康日常。

  • 朝は6時前後に起きてまず体重、血圧を測る。
  • それから体操を実施。テレビ体操(NHK総合テレビで毎朝やっている体育系女子大の(多分)レオタードお姉さんが実演する3分程度の体操)、ラジオ体操第一・第二の3つをしっかりと力を入れて行う。ちょっと汗ばむ。
  • 休日はその後さらに散歩 and/or ジムでのランニングメーカーと簡単な筋トレ。
  •  朝食前に牛乳を温めてプロテインと混ぜて飲む。サプリとしては他に日本から持ってきたサントリーのセサミンEXを摂取。
  • 朝食は米飯、納豆、サラダなどでしっかりと摂る。
  • 夜は外食ない時は可能な限り、ジムやヤス・マリーナサーキットのサイクリングで汗を流す。
  • 家で食べる晩飯はなるべく肉食。下記は初めてトライしたラムチョップ。食べるところが少ないのが難点だけど美味。

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  • これに加えて最近は休日カヤックを再開。

こうした日常を記録している。下記は9月の毎日の体重、血圧、運動状況。

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記録することで推移の管理、見える化によるモチベーション維持向上につながる。結果として9月は下記数値、成果であり、自分ながらよくやってきた。

  • 体重 65-66キロで安定
  • 血圧 上は110-120、下は70-80がほとんど
  • 体操は30日間毎日完遂(本日までミュンヘンに行った2日以外は毎日継続中)
  • ジムは11回(週平均2.5回)
  • 散歩が3回、サイクリングが2回、カヤックが1回

ほとんど健康オタクっぽいけど、もともとカラダを動かすことは好きだし、美味しいお酒やラーメンなど自分の好きなものをいつまでも楽しく味わいたい。そのためには身体が資本である。誰もケアしてくれない単身生活なだけに、こうした健康日常をストレスなくルーティーンとして継続することを心がけたいね。

アブメシ探検隊パンダに行く

アブダビ市内の美味しい昼メシを探索しようという主旨のアブメシ探検隊、本日第2弾を挙行。前回アップしたラーメンで登場した Panda Bao Bao に4人で行く。

なかなかカワイイ入り口。ただし店内は狭くてお世辞にもキレイとは言えない。

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これが酸辣湯麺。さっぱりしているがかなり酸っぱく、麺は春雨風。日本のものとはだいぶ違う。

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こちらは坦々麺。汁なしで少し甘辛い風味。

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ラーメンという意味では、前回の重慶小麺が俺にはベストかなあ。

チャーハンは日本的なパラパラ食感でグー。

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そのほかにもエビシュウマイ、小籠包、ブロッコリーを追加、全員超々満腹となった。これで1人60 AEDちょっと。いやー満足度高いランチであった。

食べながら、今後の探索対象店候補を議論したが、次から次へと出てくる出てくる。そこで探検隊の今後の方針として、同じお店には二度と行かないことが決議された。

また、お昼をどこで何を食べようかと想像を働かせてワクワクしたり、美味しいものに出会った時のサプライズ感を、尊重すべき大切な共通価値であることも確認された。こうした日々の小さな幸福の積み重ねが大事なのである。

さてさて、次回が楽しみである。

ラーメン探索 in アブダビ

 ラーメンシリーズ第2弾。今回はアブダビ地区の麺類。まずは前回紹介した Dragon Bao Bao Cafeteriaでの平打ち麺。悪くないが、刀削麺の方がツルツル麺で美味しいね。

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 日本人駐在員御用達の Restaurant China 。ここのジャージャー麺は爽やかな味で悪くない。汁なしだが、こうした中華系レストランは汁あり麺はイマイチ。

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 これも駐在員に人気のベトナム料理 Hanoi Naturally のフォー。下記はフォーではなくエッグヌードル。スープが優しい味。また野菜いっぱいなのもグッド。

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 こちらが今回のハイライト。Panda Bao Bao というお店の重慶小麺。ピリ辛スープをベースにたっぷりのゴマとピーナッツが絶妙。これはイケるね。

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ちなみに Bao Bao とは英語普通名詞で小籠包的な意味らしい。従って Dragon と Panda の2店舗は直接関係ないが、店が非常に小さくて雰囲氣が超カジュアルなのは似てはいる。

最後に番外編的だが、韓国の袋入りラーメン。例えばこれ。

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 韓国の袋入りラーメン(ハラール認証付き、さすが輸出立国韓国)は、ブテチゲに入っているように簡単、豪快。日本みたいに別にスープを作れなんてややこしい指示はなく、鍋に全部入れて5分煮込んで終わり的なシンプルさがある。そこに野菜やキノコを入れて食べるとピリ辛と相まって美味しい。

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それにしても、先のエントリーのカップラーメン含め、ラーメンだけはジャンク系も好きだねえ。

ラーメン探求の旅は続く。