学究活動再挑戦
俺は一応大学院生である。放送大学という日本の通信制大学の大学院文化科学研究科文化科学専攻、社会経営科学プログラムに所属している。下記のようにここまでいろいろと紆余曲折があった。
- 日本で営業ラインにいた2013年度10月に大学院単科生(正規の大学院生ではなく興味ある科目のみを学習)として入学、個別科目の履修開始。
- 2015年度末までの2年半で11科目、22単位を取得、大学院修了の授業要件満了。
- 2015年10月に筆記試験、12月に面接を受けて、正規の大学院生(修士全科生)として合格。
- 2016年4月より修士号(学術修士、Master of Culture)取得目指して上述研究科に入学。中東を中心とした国際関係論のT先生のゼミに入れてもらう。仕事で関係あったアラブ首長国連邦の経済的側面を考察する修士論文作成目指して基本月1回のTゼミ生活開始。
- ゼミでの交流を楽しみつつ、修士論文作成に悪戦苦闘しているうちに、2017年9月から当該国のアブダビに駐在となり、学業継続が困難化。2018年度から2019年度まで2年間休学。さらに2020年度はコロナ禍でそれどころではなく、何もせずに終わる。
- 休学期間はMax 2年間で使い切っており、さらに在学期間Max 5年間のため、今年から2年間しか在学資格がない。修士論文を完成させるためにこの4月からのゼミ再開を決意。一方でT先生が昨年退官され、新たな修士論文指導教員を確保する必要あり。
- 新たな研究テーマを大学と相談した結果、2021年度からの指導教員として、経営学中心のH先生をアサインしてもらう。こうして研究テーマを一新して再挑戦することに。
ということで、この4月から学究生活を再開する。ゼミは毎月1回、Zoom経由のヴァーチャルということで、良くも悪くもこのパンデミック下、アブダビにいてもあまり不自由はない。
ここまで、単科生の時から含めてトータルで62万円ほど投資してきた。大学院修了のコストとしては高くないかもしれないが、修了できないと意味がなくなる。
本気で取り組みたい研究テーマもようやく決まった。仕事、運動、交流に加えて、アカデミック活動にも全力で取り組むことをここに宣言する。
アブダビ自転車部、再び海へ
アブダビ自転車部の課外活動。水(Waterworld)や海(SAP、カヤック)、歴史文化(シェーク・ザイード・フェスティバル)に空(CLYMB、パラセーリング)と、その足跡を伸ばしてきた。今回は去り行く快適な春や初夏的気候を惜しむべく、再び海に繰り出すことになった。水上ジェットスキーである。
俺は2回目だが、ほとんどの人が初めて。日本では免許がいるらしく、この地でしか出来ないレジャーである。この分野に知見深いW氏のアレンジ、指揮命令の元、そろそろ日中の最高気温が30℃半ばになりつつあるアブダビ市内のコーニッシュ海岸に、10数名の部員が参集した。
W氏の事前調整のおかげで極めてスムーズ。1人 220 AED 払い、IDを預け、ミナ・フィッシュマーケットの裏手からコーニッシュの海に続々と出航。
あとは皆さん、それぞれの関心に沿ってガンガンスピード出して爽快感にしびれたり、コーニッシュ沿いの高層ビル群をのんびりと眺めたり。
マリーナ地区まで足を延ばしたり。
そうして1時間ほどの海上散策を楽しんだ。お疲れさまでした。
そして本日のもう一つのイベント、運動後のランチ懇親会である。これもW氏のアレンジでゴルフ場の野外レストランに繰り出す。こんな素敵なボードを用意いただく。
気持ちよく機嫌よく歓談中。
そして実はこの日は自転車部の活動、反省会にご夫婦そろって大貢献いただいたYさんご夫妻の帰任ご帰国の前日であり、壮行会を挙行させていただく。YHさん、YNさん、本当にありがとうございました。日本に帰られてもいつまでもお元気で仲良く!
こうして、アブダビのすてきな一日が過ぎていくのでありました。ビバ!アブダビ自転車部。
ドバイ•グルメめぐり
ワクチン2回接種したとはいえ、アブダビ首長国の厳しい制限移動はまだ解けない。2回目の接種日から28日経過して、さらにPCR検査陰性証明から1週間のみ、アブダビ入国時のPCR証明必須等の規制が免除となる。俺の場合、あと20日ほど待たねばならない。
にも係わらず、いくつかの公私の用事が重なり、ドバイに行くことになった。PCR検査を3回受ける必要(アブダビに戻る際に陰性証明要、さらに戻った日から4日目、8日目に検査要という厳重さ。。)があるので、2泊3日でビーチリゾートホテルに滞在してワーケーション兼ねて行くことにした。結果的には10社ほどとの面談や打合せ、会食を詰め込んで、ワーケーション的な優雅な時間はほとんど過ごせなかったけどね。。
とは言うものの、日本食日照りのアブダビを脱して、つかの間のドバイを楽しむわけだから、昼や夜の会食の計画は綿密に練った(笑)。以下、その豪華記録である。
初日、午前の仕事を会社で済ませ、ドバイに向かう。なお、ドライバーは上記規制免除の対象となっていたので、前回10月のようにタクシーを使う必要はなくなった。ホテルに入る途中、さっそくJLT地区のラーメン名門店、Wokyo に寄ってランチ。
俺のお気に入り、味噌ラーメン、野菜、スパイシーを頼む。相変わらず本当にうまい。
その日の夜は商社勤務の友人とゴルフ場にある Nineteen という無国籍レストラン。特大リブアイステーキと赤ワインがベストマッチで、ワインが止まらない。。
2日目。午前中 Jabal Ali 地区で仕事を済ませて、本日のランチはやはりラーメンで有名な YUI 。そこで担々麺を食す。ゴマの濃厚スープが美味しい!
夜はいよいよ日本的居酒屋の殿堂、KIMURA-YA。刺身や煮物に舌鼓を打ち、しめは新メニューのジローうどんにトライ。具たっぷり、濃厚スープで有名な日本のラーメンジローのコンセプトを使いながら、麺はラーメンではなくてうどん。しかも今やドバイ地区で超有名な Maru Udon のシコシコ麺だという。これがその逸品。
俺的には必ずしもジロリアン(ラーメンジローの愛好家)ではないけど、これは美味しかったね。太麺とこってりスープがバッチリと合う。いやードバイは凄い。日進月歩だねえ。
そして日進月歩と言えば、なんと KIMURA-YA に2号店が出来ていた。ここ2年ほどでのドバイにおける日本的居酒屋、FUJIYA、KIMURA-YA 1号店、同2号店と、オーナーの Mさんの矢継ぎ早の事業展開力には感心する。はやくアブダビにも来て欲しいなあ(笑)。3日目の夜、大学同窓会があり、ここに現在のドバイ規制Maxの7名が参集した。
ホテルのプール沿いにあり、さっそく皆さまから熱烈歓迎。
この志の高さと実行力の凄さ。
屋内もあるが、我々は当然プール沿いの野外席。
2号店の名物は焼肉食べ放題。まだ気持ちの良いドバイの野外で、日本的焼き肉、居酒屋的つまみを楽しみながら、学生時代の奔放な内輪話で盛り上がったことでした。
いやー、ドバイはすごいねえ!
アブダビの雲の下で
朝の気温が10℃半ばまで下がる1-2月、この国では午前中濃霧に悩まされることが増える。それが気温の上昇とともに解消されてくると、朝方に様々な形の雲を見ることができる。他の時期は雲一つない青空、というかギラギラの黄色っぽい空しか見られないだけに貴重で心を打つ。俺のソウルドラマ、『坂の上の雲』ならぬアブダビの上の雲である。
こんな雲の下で散歩しながら歌うこの曲は、いっそう気合が入る(笑)。
♬ 迷い悩むほど 人は強さを掴むから 夢を見る ♪ 凛として 旅立つ 一朶の雲を目指し
♬ 私は信じる 新たな時がめぐる ♪ 凛として 旅立つ 一朶の雲を目指し
そして雲が出なくなると、いよいよ日本の真夏、そしてあっという間に灼熱の中東の夏が来ることになる。その前のこの時期に少しでも外で体を動かしたいという衝動が、毎週末、散歩、カヤック、サイクリングという俺流ミニ・トライアスロンに掻き立てる。
本日もきっちりと実行。昼は33℃まで気温が上がり、やや暑かったがそれぞれ1時間前後ずつ完遂。
朝の散歩。雲はまだたっぷり。
カヤックでは Al Reem 島が見渡せるかなり先まで進出。
本日のサイクリングは Al Hudayriat 島。真昼で誰も走っていない。俺もミニ・トライアスロンしめで疲れたので、1周10キロで終了。
クタクタながらも気分爽快。このアブダビの雲の下で、できるだけ体を動かしたいね。
記録すること
異国で単身一人で生活してはや3年半が経った。単調になりがちな生活にメリハリをつけるために、いろいろと活動してきた。一方で生活上の規律や目標管理のために、記録をつけることに努めている。
月間カレンダーに体重、血圧、運動状況、酒を控えられたか(N-A = Non-alcohol、ちなみに丸で囲んでいたら完全禁酒、括弧はビール1本だけ、せこいねえ。。)を、手書きアナログで毎日ずっと記録してきた。
ウォーキングについては、スマホのアプリで歩数を計っている。至近の状況を見ると、週末しか目標を達成できておらず、もう少し頑張らねばと思う。
最近は血圧も血圧計で計ってスマホにデータ転送しているため、下記のような血圧カレンダーが見れる。青が正常(135/85以下)、色が濃くなるほど異常(高血圧)で表示される。分かりやすいことに、日本で過ごした1月25日までは過食、酒浸りであったため、ほとんど異常。。
それ以降こちらに戻ってきて地味な日常に戻ると、ほとんど正常。体は正直だねえ(苦笑)。
昨今の記録の極めつけは、PCR検査記録。アブダビでインストールを強要される Al Hosn というアプリで、この国で過去に受けたPCR検査結果が記録、管理されている。俺の場合、下記表示通り過去の記録が9回、最新分1回。加えてこのアプリが普及する前の4月に1回受け、日本で4回受けているので、これまでの合計は15回である。
コロナワクチンを2回接種して28日経過すると、このアプリに"E"という表示が出て、移動時の検査規制や自宅待機の規制等が緩和されるという。実は俺も本日2回目の中国製ワクチン接種が完了、あと28日経つと多少動きやすくなると期待している。まあ分かりやすい管理国家のコロナ対応アプリである。
記録と言えば、本ブログ含めた拙文もれっきとした記録だねえ。最近時間がある時に、過去の拙文を読み返したりして、新たな発見や気付きが得られたりしている。これからも気楽に、気晴らしにダラダラと記録していきますか。
国際防衛展示会に参加する
アブダビやドバイは世界有数の国際的展示会開催国であるが、最近はコロナ禍ですべてがバーチャルになっていた。俺の関連業界で言えば、ADIPECというアブダビ国際石油展示会は石油ガス産業の一大イベントであるが、至近のものはオンラインのみの開催であった。そうした中、IDEX (International Defence Exhibition)という国際防衛展示会がリアルでアブダビで開催されるという。これは武器フェスともいわれる世界の兵器産業の産業見本市であり、仕事半分、興味半分で参加してみた。
今どきのリアル展示会であり、入場者は24時間以内のPCR検査陰性証明が必須であった。参加登録者はアブダビ市内のいくつかのホテルで無料で検査が受けられるのだが、俺の登録は遅れていて前日になっても連絡が来ない。検査結果は早くても8時間後だから、入場の前日に受けておかないと間に合わない。登録が遅れていることを検査窓口で説明して登録証明無しでPCRはともかくも受けれて、登録証明は当日朝に来るといったドタバタ劇となったが、何とか入場できた。
会場内ではエミラーティと軍人姿が目立つ。
当日は、当地の敏腕商社マンW氏について、彼の会社が代理店をしている会社に寄りつつ、いろいろな兵器を見て回る。
熱心に商談中のW氏。
印象的だったのは、さっそくイスラエルのブースが。展示は何もされてなかったが商談ルーム風の個室がちょっと不気味。。
話題のF35の模型がロッキード・マーチン社のブースに。
いろいろな武器、兵器巡り。
AI搭載の兵器だとか。
中国製のドローン兵器。
野外にも展示スペース。
こうして久しぶりにリアルの展示会を見て回った。やはり生は良いですな。
ニッポン愛国者月間
2月11日は日本の建国記念の日である。今年は神武天皇が即位された紀元前660年から数えて皇紀2681年。世界中を見渡しても2千年を超えて万世一系の歴史を持つ国は日本しかいない。この国、アラブ首長国連邦は今年が建国50周年を迎えたばかりだ。しかし両国には強いつながりがあり、この国の最大級の会社が当日夜にお祝いのメッセージを発してくれた。実にめでたく、悦ばしく、そして有難いことである。
我が大和撫子の皆さま@国営石油会社本社ビル前。
2月23日は第126代天皇徳仁の誕生日である。令和になってから2度目の祝日であり、昨年はアブダビ含む世界中の日本国在外公館が各地の要人を招いてお祝いパーティーを実施した。今年はあいにくの新型コロナ禍の中、それもままならない。我がアブダビ愛国者メンバーは、僭越ながら23日に独自に参集して、日本国家元首のお誕生日パーティーをさせていただいた。
そして2月26日。こちらは昭和の日本の歴史の転換点となった二・二六事件の日である。二・二六事件とは直接関係ないけど(笑)、アブダビのおける日本食レストラン・クライシス、すなわち TOKI の一時的閉鎖と、MATSU の日本人シェフ消滅という危機的状況を憂い、前日の25日にMATSUの視察に赴いた。確かに唯一の日本人シェフT氏は退職済みであったが、MATSUはMATSUであった。美味しい!
最近はエミラーティにも人気。
ちゃんと端午の節句も祝っている。美味しい和食、日本の伝統芸能を堅持している MATSUには、これからも頑張って欲しいものだ。
というわけで、2月という月は日本の歴史的政治的文化的にクルーシャルな月であり、特に海外にいる愛国的日本人は、ニッポン愛国者月間と名付けて改めて日本のことに想いを寄せる月として提唱したい。ただの日本恋しさでの我田引水かもね。。