anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

静かにアブダビ生活再開

日本からアブダビに戻って10日ほど経過。帰国直後はいつもブルーだが、今回は酷暑の夏真っ最中で、夏休み渦中で仕事的にもスローなこともあり、気分的には盛り上がりに欠ける。それでも徐々にアブダビ生活のルーティーンに戻りつつある。

朝は気温30度前半、湿度70%の熱帯雨林状態だが、なるべく30分でも散歩したり、ジョギングしたりしている。この時期はさすがに誰もいない無人の海岸。

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海水も穏やか、ぬるいお風呂状態。

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Yasマリーナサーキットは7-8月は毎週水曜日のみ開放(18時~22時)。こちらも日没前でまだ熱帯状態だが、ウオーキングで久々にコースを回る。

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ハナ金の夜、社員でドバイの木村屋Mに暑気払いの焼き肉・しゃぶしゃぶ食べ放題会食に出かける。

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次の日もドバイで知人との会食があったため、超久しぶりに金土とドバイ泊敢行。クリーク沿いのバードバイ地域の観光エリア、Al Seef のホテルに泊まり、朝は散歩、日中は読書、夜は会食とゆったりと過ごす。

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ヒルトン系のこのホテルに泊まったが、とても快適だった。

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こうして少しづつ鋭気を取り戻して、アブダビ生活を再開しつつある。

一つ気になることが。俺は毎日出来るだけ血圧を測って記録しているが、日本滞在中の7月の数値が以下の上図に対して、アブダビに戻ってからの記録は下図と劇的に悪化。

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うーん、やはりアブダビは血圧に良くないか。。

 

2022ニッポンの夏・後編

2022年、この特別な年のニッポンの夏が終わった。後半戦は天気が異常気象的な暑さに戻り、新型コロナの1日当たりの新規感染者数が世界最高になるなど、波乱含みであった。そして日本全体で連日20万人を超える新規感染者が出るなか、我が家でも娘が熱を出して、発熱外来で診てもらったら陽性であった。

本人は10日間、濃厚接触者となる家族は5日間の自宅待機が日本での決まりである。症状のない濃厚接触者は外来診療で診てもらえず、アブダビではあちこちにある専用PCRセンターようなところもない。結局娘以外の3人はネットでPCR簡易キットを購入し、家で唾液を小さな試験管に入れて郵便で返送し、陰性の確認ができたのが3日後であった。本人も感染発覚の数日以降は元気になった。

当初予定していたイベントの取り止めや短縮を余儀なくされたが、残りの日々をより一層充実させるべく、待機明け後は活発に活動を再開した。

1泊だけだったが実家に帰省。実家で作っている新鮮な夏野菜の収穫や出荷を手伝ったり、

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この地域で有名な温泉に(悲しいことにコロナ第7波によりキャンセルが相次いだため)完全貸し切り状態で入った。

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家族とはある意味より濃厚に過ごせた。待機中は毎日家で3食一緒に食べる。解放後は庭でたこ焼きパーティー。

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そして後半のクライマックスは、夢だった「しまなみ海道サイクリング」。

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広島県に出張に行った帰り、半日強時間があったので尾道に向かった。駅前のレンタサイクルターミナルで自転車を借りる(貸出料金2,000円、保証料1,100円)。レンタサイクルターミナルは道中に10か所あり、どこでも借りられ、どこでも返せる(ただし違う場所に返す場合は保証料は戻らず)。

尾道から今治までの全コースで約70キロ。ほぼ真ん中の大三島まで行って自転車を返して、そこから高速バスで戻ってくることにする。

朝9時、29度の気温のなか、さっそく出発する。

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すぐ対岸の向島まで船で5分ほどで渡り、そこからが実質スタート。

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サイクリングコースといっても、島内は普通の田舎道。ただコースの道路には青い線がずっとあって迷うことはない。

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島と島をつなぐ橋が素晴らしい。今回3つの橋を渡る。最初の因島大橋。

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3つ目の多々羅大橋。

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生口島はレモンの生産で有名。途中でお店に立ち寄って飲んだレモンサイダーは最高であった。

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道路沿いにレモンの木々が生い茂っている。

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ゆっくりペースで3時間ちょっとで目的地の大三島のレンタサイクルターミナルに到着。近くにはこんな石碑が。

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この日も暑くて、昼前後には30度前半になっていたが、潮風がありこんな瀬戸内海の眺めにも癒され、気持ち良く走ることができた。

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こうして全日程、イベントを満了してアブダビ帰国日の朝となった。ちょっと二日酔い気味で疲労感もあり、体温を測ったら38度ある。。連日の外出、交流で疲れが溜まっていたと感じる一方、もしやコロナ感染かと焦ったが解熱剤で熱は下がり、とにかくアブダビへ発った。今では日本出国前のPCR検査は不要なのである。

アブダビ空港で受けたPCR検査で2時間後に陰性確認が来てやれやれ。後半、多少の波乱はあったが2022ニッポンの夏を充実して過ごすことが出来た。

この旅では改めて家族との時間の尊さを実感し、また新たな世界での出会いもあり、いろいろと考えることができた。本当にエポックな良い旅となりましたです。

2022ニッポンの夏・前編

日本に帰ってきて、はや2週間が経過した。日本に着いたちょうどその日に、安部元首相の参議院選挙応援演説中のご不幸の報に接して愕然。安部さんは首相在任中に2度UAEを訪問され、2018年5月時のアブダビ来訪時は俺もちょっぴりながらイベント参加でお目にかかることができた。

首相来たる - anezakimanのアブダビ日記

ADNOCというUAE最大の国営石油会社は、本社ビルの巨大前面スクリーンに安部さんのお姿と日本国旗を映し出し、日本と日本の偉大なリーダーに敬意と弔意を表していた。俺も海外において存在感抜群だった国際的政治家に心よりご冥福をお祈りしたい。

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さて、そんなショッキングな出だしではあったが、俺は予定通り最初の週は会社に出社して業務報告等の仕事をこなしたり、健康診断を受けたりと忙しく過ごす。そして2週目以降は夏休み全開。

今年の日本の夏は異常な猛暑と聞いていたが、俺が帰国以降は比較的天気も穏当になったようで過ごしやすい。帰国時の定例となっている鎌倉までの山道散策に出かける。大自然の中に身を浸して心身ともにリフレッシュ。

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鶴岡八幡宮の池は一面の蓮。癒されるなあ。

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そして家族関連として、愛犬含む家族全員で河口湖に1泊旅行に出かける。事前の予報では雨模様で、到着した日は雲に隠れ気味だった富士山だったが、

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翌朝は眼前に霊峰がくっきりとそのお姿を現す。これぞ、ザ・ニッポン。

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さらに今回の一大イベントとして、アブダビ自転車部日本支部の面々との懇親会に参加。久しぶりの再会を喜び合いながら、話が弾む。

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地元の名産品、種無しスイカを堪能しつつ、

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ビール、焼酎ときて日本酒でしめる。

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こうして旧知の皆さんととびっきり愉快な時間を過ごすことができた。幹事役のWさん、お宅を提供いただいたH君、そしてバーベキューでもてなしていただいたチーム・Hの皆さんに感謝感謝であります。

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こうして2022ニッポンの夏は、とても充実した前半戦を折り返したのでありました。

日本到着速報

ちょっとびっくりしたので、速報出します(笑)。

着陸直前の機内から見えるニッポンの風景。緑、川、雲、青空にうっとりしつつ、

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さてさて、今回は入国手続きにどれくらいかかるだろうと気が重かった。家人が車で迎えに来てくれることになっていて、いったん到着時間の2時間後をめどに来る予定としていた。以下、実際のタイムライン。

  • アブダビ空港発 22時33分(予定は22時10分)
  • 成田空港タッチダウン 13時4分(予定は13時)
  • 空港内に入って検疫手続き、入国審査、荷物ピックアップ、出口へ 13時25分

なんとタッチダウンから20分ほどですべての手続きを終えて外に出ることができたのだ。やはりMySOSのファーストトラックは大きい。検疫手続きは画面を見せてそのままスルーするだけ。しかも俺は知らなかったが、今やコロナ検査もないのである。

以前、あまりにも入国手続きに時間がかかったので、日本政府にひとこと言わせていただいたが、今は絶賛であります(笑)。

車で空港に向かっていた家人に急遽戻るように伝えて、電車で帰ることにした。しかもちょうど横浜方面の成田エクスプレス 13:45発に飛び乗れ、横浜の外れの家まで16時には着きそう。タッチダウンから3時間で自宅へ。昨年のことを考えたら夢のようだ。やっぱり良い旅になるね(笑)。

いい日旅立ち

本日は7月7日、七夕である。織姫と彦星の物語である。

お互い一目惚れして結婚した二人は、楽しい生活を送るようになりました。でも、仲が良過ぎるのも困りもので、二人は仕事を忘れて、遊んでばかりいるようになったのです。すると、天の神様のもとへ、皆が文句を言いに来るようになりました。「織姫が機織りをしないので、皆の着物が古くてボロボロです。早く新しい着物を作って下さい」。「彦星が世話をしないので、牛たちが病気になってしまいます」。

神様は、すっかり怒ってしまい「二人は天の川の、東と西に別れて暮らすがよい」と、言って、織姫と彦星を、別れ別れにしたのです。でも天の神様は、織姫があまりにも悲しそうにしているのを見て、こう言いました。「一年に一度だけ、七月七日の夜だけ、彦星と会ってもよろしい」 それから、一年に一度会える日だけを楽しみにして、織姫は毎日、一生懸命に機を織りました。天の川の向こうの彦星も、天の牛を飼う仕事に精を出しました。そして、待ちに待った七月七日の夜、織姫は天の川を渡って、彦星の所へ会いに行きます。

待ちに待った七月七日の夜、織姫のごとく(俺は一年に一度よりだいぶ多いけど。。)俺もアジア大陸を渡って、8千キロ離れた日本の家族の所へ会いに行きます。しかも神のご加護か、ちょうどイード休暇が始まる直前の晩に出発することになった。まさにいい日旅立ちだなあ。ということでアブダビ空港もこの日はすっかり混雑。

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新型コロナのオミクロン派生型(BA.5)とかが流行り出して感染者数は拡大していようが、記録的な猛暑であろうが、電力危機がささやかれていようが、俺は日本に向かうのである。

前日にMySOS経由でしっかりとファーストトラックを確保し、

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日本で待っている家族、友人のもとにこれから会いにゆきます。

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今回の一時帰国はきっと良い旅になるね❗️

新型コロナ対応アップデート

2022年も半分が終わりつつある。ここにきて俺は一層あちらこちらうろついたり、海外にも出て行ったりと忙しい毎日を送っている。まるで新型コロナパンデミックは忘れ去っているようだが、実はそうでもない。ここら辺りで最新のコロナ状況、そして俺の対応スタンスをまとめてみる。

日本では毎日1-2万人規模の新規患者で漸増傾向のようだが、大きな規制がなくなったせいか、コロナ関係のシリアスなメディア記事は見かけなくなった。UAEにおいても、ここのところ1,700人程度の新規患者発生となっており、少し前の数百人規模から大きく増えている。

アブダビ首長国では、一時コロナ対応アプリのアルホスンでのグリーンパス維持のためのPCR陰性証明が30日以内と延長されたが、最近また14日以内に戻った。某国営会社社員や日本人の中でも、陽性患者が増加傾向にあると耳にした。弊社社員もぽつりぽつりと感染者が出ている(俺自身も1か月半ほど前になったわけだが。。)。

全世界的に患者数が増えている感じだが、それでも人々の感覚は大きく変化しているようだ。基本的には海外出張が解禁となり、弊社にも日本や海外からの出張訪問者が出始めた。ワクチン接種普及と感染経験者増による集団免疫獲得効果もあってか、重症者や死者が減っていることがあるだろう。希望も含めてインフルエンザ化(エンデミック化)が進んでいると信じたいね。

そして俺の対応方針は、定期的な運動、規則正しい食生活、そしてストレス極小化(活発な人との交流、適度なアルコール摂取と鈍感力向上かな)による免疫力強化を軸にして、出来うる予防対策をきちんと実施して、コロナ前をイメージした活動の再開である。

予防対策についての至近の画期は、ようやく3回目のファイザー(2回のシノファームを入れると5回目のワクチン)を昨日打てたことである。この国の保険当局の方針として、ワクチンは4回で十分、それ以上は医学的データ蓄積もなくリスクがあるというもので、周りの日本人でも上記理由で病院で断られたという人がいる一方で、打てた人もいた。

俺自身は2回目のファイザーを受けて6か月経ってトライしてみようと思った矢先、コロナ陽性となってしまい、しばらく様子を見ていた。今やUAEから日本への入国時に、ブースターショットは関係なくなり、帰国時の隔離回避のために敢えて3回打つ必要もなくなってはいる。

しかしこの先に何があるか分からない。俺自身はこれまでシノファームも入れて4回ワクチンを打ってきたが、副作用はまったくなかった。中国がゼロコロナ政策を堅持している理由の一つに、シノファーム対するワクチン効果の疑義があるとも聞く。

ということで、いつも行く会社に比較的近い Al Bahyaのクリニックに赴いた。ファイザーの3回目と受付で言うも、アルホスンを見た窓口のお姉さんから、5回目ですね、それは受け付けてませんと言われる。そこを日本ではシノファームは認めれられなく、日本帰国時に支障がある(現時点ではちょっと嘘になるが。。)ので受けたい、歳も歳だしと交渉し、では先生と相談してくださいとなった。

問診料を AED 50 払い、女医さんから再びUAEでは推奨していないと言われるも、自己責任で結構ですからと押し切り、誓約書にサインをして最終的には承諾をもらった。そうして昨日、3回目のファイザーワクチン注射(5回目のワクチン)を無事打ち終えた。

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現時点まで特に異常はない。もちろん、ワクチン副作用のリスクは将来的に発生する可能性はあるわけで、あくまでも自己責任であり、これを読んだ方に勧めるわけではありません、念のため。

PCR検査に関しては、会社での2週間に一回実施以外でも、最近は顧客事務所に出向いたり、イベントに参加するたびに24時間以内とか48時間以内と言われるので、結構な頻度で受けている。本日受けたもので79回目に達した。

PCRと言えば、少し前の話になるが、顧客訪問のために受けたPCRで、下記のような結果に出くわし、その時は娘がいたので慌てたことがあった。すぐに特急検査を受けて陰性になったが。

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これまで通り免疫力維持強化対応を継続しつつ、ワクチン5回プラス陽性1回による抗体強化、さらに頻繁なPCR検査を続け、コロナ前のような本格的通常活動再開と行きたいものであります。もう既にしてるか(苦笑)。

オーストリア共和国ウィーン旅行記

こうして出張業務をオーストリアで終えて首都ウィーン入りし、週末弾丸バックパッカー(WBP)へと変身したのでありました(笑)。

ここ何度かのWBP同様、事前に訪問地の旅行ガイド、歴史や文化関係の書籍に目を通す。今回は『地球の歩き方 ウィーンとオーストリア』に加えて、下記2冊を通読。

初日、到着した金曜の晩。

この4月からウィーン駐在となっている旧知の商社マン、Mさんと夕食を取りながら久しぶりの再会を喜び合う。レストランでビール、白ワインをオーストリア風ビーフスープなどをつつきながら楽しく歓談。さらにウィーン風有楽町ガード下飲み屋街(ちょっと違うか。。)で2次会。

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ウィーンの市街地は小さくて、どこでも歩ける。帰りはまだ薄明るい中、ウィーンのシンボルであるシュテファン寺院を眺めながらホテルに入った。

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2日目、フル活動日。

まず朝食に国立オペラ座近くのカフェに向かう。

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イングリッシュブレックファストに加えて、ウィーナーカフェを注文、

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デザートも有名。俺は甘いものは好きでないので写真だけだけど、なかなか豪華。

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その後、市立公園内を散策。全身がリフレッシュされる感じ。

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こうした著名人の銅像があちこちに。

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明日の昼には空港に向かわねばならず、この日のみが終日活動日。見どころ満載のウィーンを効率よく回るため、ガイドを雇うことにした。車でやってきたDさんという中年男性ガイドは、過去ウィーンに来たクリントン元大統領やハプスブルク皇帝家末裔のドライバーも勤めたという。そんな彼と一緒に市内の有名どころを車で説明聴きながらうろうろしつつ、ベルヴェデーレ宮殿や、

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カラフルな公共住宅として有名なフンダートヴァツァーハウスなどに立ち寄る。

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豊富な知識でいろんな場所について、その歴史的文化的背景も含めて説明してくれた。前述の本のおかげもあり、ウィーンという欧州の東辺境の地がハプスブルク家という600年以上続いた帝国をバックボーンにして発展、そして消滅していった歴史が少しは頭に残った気がする。

3時間ほどお付き合いいただき、ガイドは終了。そのあと日本橋という日本食レストランでかつ丼をいただき(美味)、

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少しホテルで休んで午後の部。ふたたびM氏と合流し、ウィーン北東郊外のグリンツィングという地区に向かう。ここはウィーン市内でありながらブドウ畑が広がっていて、おいしいワインを生産している。ここのできたてのワイン、あるいはそうしたワインを供する庶民的な酒場をホイリゲというそうだ。そうしたホイリゲのお店に入る。

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入店した午後4時過ぎは閑散としている。

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ホイリゲ(新酒と言っても今年産は未収穫であり昨年製)の白ワインを飲みつつ、素朴ながら味わい深いオーストリア料理を楽しんでいると、

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団体さん含む大勢の客があっという間に入り、音楽隊とともに大合唱が始まる。

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皆さん休日の午後のひと時をとてもリラックスして過ごしている様子。こちらも楽しくなりますな。

こうして郊外のワイン酒場で大いに楽しみ、市内に戻ってビール会社直営レストランでビールを飲み、

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最後にまた日本橋に戻って日本酒でしめてしまいました。。ふらふらしながらも無事にホテルに帰還、2日目満了。

3日目、最終日。

実質午前中しかないウィーン最終日。お目当ては2つ。ハプスブルク家の夏の居城だったシェーンブルン宮殿。ウィーン南西部に建ち、ウィーンで最も多くの観光客が訪れるという。そして市中心部に荘厳と建つ冬の居城、王宮(ホーフブルク)である。2つとも世界遺産に登録されている。

移動時間を除くと実質3時間ほどしかなく、やや早足でこの栄華溢れるハプスブルク家の2大観光地を回った。

昨日は午前中雨がちだったが、本日は雲一つない青空が広がるウィーン。まずは電車でシェーンブルン宮殿に向かう。最初は花と緑で溢れる庭園。高台の上に見えるのがグロリエッテ。

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庭園からはいろいろな道が開けていて、多くの人が朝のジョギングを楽しんでいる。

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高台のグロリエッテからはウィーンの市内が一望できる。

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庭園を1時間ほどぶらぶらしたのち、この宮殿内部にある2階の見学コースへ。

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ここでは皇帝の執務室や寝室、食堂、家族の豪華な部屋や広間を、日本語のオーディオガイド付きで見学することができる(写真不可)。じっくり見たいのをこらえて一回りして、市内に戻って王宮見学。

これが王宮の全体像で、

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見学できるのは銀器コレクション、シシィ博物館、皇帝の部屋の3つのパート。こちらも急ぎ足で回らないと時間がいくつあっても足りない感じ。ちなみにシシィとはハプスブルク家の実質最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ一世の妃、エリーザベト。絶世の美女であり数奇な運命をたどった姫君である。

エリーザベト (オーストリア皇后) - Wikipedia

ここで残念ながら時間終了。ドイツで懲りたので少し早めに市内からタクシーに乗ってウィーン空港へ。こちらはそれほど待たずにチェックイン、やれやれ。

こうして駆け足で回った怒涛の1.5日間のウィーン旅行は大満足であった。改めて歴史、芸術、音楽、建築、芸術、自然、ワイン、美食の宝庫であるウィーンを実感、こここそまた来たいねえ。最後は空港内で一杯。お疲れ様でありました。

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