anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

Gulfoodでイノベーターと出会う

誰が名付けたのか、Gulf(湾岸地域)+ Food(食品)=  Gulfood という名の食品見本市が、ドバイの展示会場で今週から始まった。世界120カ国から5,000以上の企業・団体が出展、この種のイベントでは世界最大級だという。日本からも44の出展者があるとのこと。うち21社は今年がGulfood出展初めてで、経産省、JETROや地方自治体なども支援しており、官民挙げて日本の食をこの地域に売り込もうという熱意がうかがえる。

俺の仕事にはまったく関係ないが、取引先の物流会社のTさんからお誘いを受けて、個人的な関心から夕方ちょっと寄ってみることにした。とにかく巨大なスペースに世界各国の食が詰まっていて、目がクラクラする感じ。残念ながら時間の制約もあり、まっしぐらに日本関係のブースが集まっているエリアに向かう。初日ということもあってか、そこはもう人だかりで熱気がムンムン。

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1734年の創業(290年近い歴史!)で黒豆の日本シェア6割の会社と、拘りのお米農業生産者。

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日本発で今注目されている生ゆず。
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そうは言っても日本といえば醤油ここにあり。
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ほとんどの会社で試食が可能であり、少量ながら日本のエッジの効いた食材(ご飯、黒豆の枝豆、生ゆず、マンゴージャム、ブドウジュース、醤油、そしてラーメン!)を堪能した。

Tさんから夕食のお誘いを受けて、前述の黒豆ガリバー会社の仕入れ・生産管理のプロであるFTさん、家電ベンチャー社長のFSさんの2人も入った4人で、ドバイの人気日本食レストランでご一緒することになった。

灘の銘酒、菊正宗を飲みながらいろいろ話してみると、FTさん、FSさんともイノベーターである。黒豆会社のFTさん。普通の黒豆の生産に加工プロセスの革新を起こし、黒豆を枝豆状のまま食べられるようにすることに成功、さらに煎った黒豆、そこにチョコをコートしたものなど、生産プロセスと商品開発のイノベーターであった。俺がお願いした黒豆焼酎は、研究開発トライ中だが、黒豆と焼酎の味や風味が喧嘩してまだまだと。

家電ベンチャーのFSさんは、大手家電と一線を画し、市場ニーズから拘り抜いた商品開発を行い、外部企業に生産を委託して直売するというモデルで頑張っておられる。最近のヒット作は、大手家電メーカーが日参しても断ったかまど製造者を口説き落とし、かまどさんという商品名のかまど型電気炊飯器の製造販売を開始した。日本で注目を集めているという。こちらはビジネスモデルのイノベーターである。

俺も含めて3人とも一筋縄ではいかない人生を歩んできていることもあって、仕事、プライベート、人生話に大盛り上がり。そこにインキュベーター的な仕掛け人Tさんも絡んで、酒と会話は一層熱を帯びる。最後はレストランからの夜景を見ながら時間が経つのを惜しみつつ、次の再会を誓い合う。
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Tさん、FTさん、FSさん、突然の飛び入り参加にもかかわらず、愉快な時間を有難うございました。とても良い刺激をいただきました。皆さんに負けないよう、俺もイノベーションに邁進します。次回は是非それぞれのオススメの場所で再会しましょう!