anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

緊急帰国も

病気で家で療養中の父親の状況が良くないとの報を受け取ったのが、ラマダン初日の火曜日の朝。週末まで持つかどうか分からないとのこと。すぐに帰国のEtihad便を確認し、最速の水曜日1時10分発、すなわち実質当日夜行便に予約を入れる。

それからPCR検査会社に連絡し、通常は24時間以内結果がExpressサービスだと8時間以内で結果が受け取れることを確認(ただし料金は通常 AED 65に対して AED 280。。止む無し)、朝イチで検査を受けに行く。

その後出社し、残り仕事をやっつけ、当面の段取りをつけ、夕方PCR陰性結果を受け取りに検査会社に行く。やれやれ、これで帰れると一息つく。それから当分参加できないアブダビ自転車部の活動に合流。Hudayriat島で10キロを走り、反省会でいつもの中華料理屋で晩飯を食べる。いったん家に帰って簡単にパッキングをして、アブダビ空港に向かったのが23時30分。

ここで足元厳しくなっている日本政府の「新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置」に従って、出国前にやったことは下記(4月前半時点)。

  • 出国72時間前以内に受けたPCR陰性証明書。現地の病院や検査会社が発行する陰性証明書以外に、厚生労働省WEBから出力要の日本政府指定フォーマットでの発行者のサイン書類が必要、入国時にはこちらの方が必須
  • 厚生労働省WEBで質問票に事前入力。この結果のQRコードをプリントアウトして持参
  • 2つのアプリのインストール(日本でも可能だが出国前に済ませておくと楽)

そうして飛行機に飛び乗る感じでアブダビを発ち、成田空港に着いたのが定刻通りの16時。ここで書類チェック、唾液検査、QRコード確認、アプリの確認、WhatsApp受信確認など、実に9か所ほどでのチェックポイントを経て、最後に唾液検査結果を受け取って入国審査、税関審査を終えて、バスで近くの東横イン・成田空港に着いたのが20時。到着してから4時間掛かった。。さすがにぐったり。ここで日本入国以降の政府規制を整理しておくと。

  • 入国日翌日から3日間の指定ホテルでの強制隔離。部屋からも一歩も出れない、文字通りの隔離。
  • 入国日翌日から14日間の自主待機。この間、健康フォローとして位置情報の確認、ビデオ通話やメールによる状況確認。

ということで、本日は3日間の指定ホテルでの強制隔離期間の2日目。典型的ビジネスホテルの狭い部屋で、

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朝昼晩と部屋の外に届けられる和食弁当。確かにアブダビで食べるサミット・トレーディングさん提供のサミ弁よりも美味しいけど、

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運動もせずに狭い部屋にこもって、カロリーたっぷりの豚生姜焼きやフライを食べ続けていると飽きてきた。いわばブロイラー状態で体もやや重い。。

日中は仕事をしたり、家族と電話で話したりして過ごし、夜は酒も厳禁のため早々にベッドに入る。窓の外から見える朝日や飛行機に少しは癒されるけど、退屈ではある。

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そうした中、残念ながら父親の訃報を昨日の朝方、ホテルのベッドの上で聞くことになった。空港から直行できれば最期に立ち会えたとの痛恨はあるが、せめて同じ日本にいれて良かったと思わねばならないかもしれない。親父がそこまで頑張って待っていてくれたと感謝して。