anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

ドバイ首長国出国記

久しぶりにドバイに行くことを決心した。決心したとはやや大げさだが、お隣の首長国ながらコロナ禍でドバイに行くことは決心という言葉が適切なくらい、ひと仕事なのだ。

アブダビからドバイへ行くのには何の制約も無いが、ドバイからアブダビに戻ってくる時に検問があり、48時間以内に結果を受け取ったPCR検査陰性証明が必要なこと、加えてアブダビに入国してから6日目に再度PCR検査を受けなければならない。さらに移動の際、運転手も同様の規制があるので、いつも使っているドライバーにも同じようなお金と手間をかけない限り、公認のタクシーでしか国境をまたぐ移動ができない。

それでも行く決意をしたのは、お世話になった大学同窓生の送別会がドバイであったこと、久しぶりにドバイを観てみたかったこと、そして上記のようなプロセスも体験してみようと思ったことだ。1泊2日の前提で計画を練り、それに従って以下行動した。結果的には楽しく刺激的な8か月振りのドバイ首長国体験であった。

木曜日の朝、自宅と会社の間にあるドライブスルー方式のPCR検査Srceening Center で検査を受けに行く。検査はアブダビ公営医療会社(SEHA社)のホームページ経由で、アブダビ地区に5か所ある検査場から場所と日時を指定して事前に予約できる。

俺が行ったのは市外の小規模テント。

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車に乗ったまま、予約時のバーコードとIDで登録を済ませ、
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そのまま窓越しにこのお姉さんに棒を鼻に突っ込まれて終了。
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結果は48時間以内にSMSで連絡とのことで、俺の場合は翌日早朝に来たので約22時間で結果受領。5度目の陰性でありました。

その後会社で仕事をして17時にタクシーを頼み、一路ドバイへ。アブダビからドバイへ出る時は何もなく、いつも通りスムーズにドバイ市内に入る。車窓からのこんな風景も久しぶり。

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その晩は大学の同窓会が中華レストランで行われ、初のエミラーティー同窓生も加わり、大いに盛り上がった。そのままドバイクリーク沿いのホテルにチェックイン。翌朝はクリーク沿いの散策路で散歩。

まずはAbraと呼ばれる小舟で対岸に渡る。

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コロナ禍で観光客が減っているのと金曜早朝ということもあり、乗っているのは対岸のモスクに行くExpatsムスリム関係者風の方のみ。
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俺の目当てはAl Seef地区と言われるおしゃれな観光地区。

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運河沿いの散策路にローカル風の意匠でいろいろなお店が展開されている。
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前来た時にあった日本の喫茶店もまだご健在のご様子。
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こちらも早朝且つコロナ禍で人がほとんどいなく、唯一開いていたスタバでちょっと一息。
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途中の Al Fahidi歴史地区でラクダの親子にご挨拶。
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そうしてゆったりと2時間の散策を楽しんだ後は、ホテルに戻って朝食。こちらも久しぶりのホテルブレックファーストをくつろぎながらいただく。
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部屋に戻って湯船に浸かり、1時間ほどウトウトした。そして本日のメインイベントは、ドバイの居酒屋名店「富士屋」の2号店、「木村屋」でのランチ。実はこれが一番の楽しみだったりして(笑)。

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富士屋と違い、店内はオシャレでちょっと豪華。富士屋が新橋居酒屋なら、こちらは六本木居酒屋風。
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それでもメニューの多様さ、リーズナブルな価格、親しみやすいお店の皆さまの雰囲気はまったく一緒。M社長のご配慮で福島の日本酒銘酒を差し入れていただき、商社駐在員の友人たちと酩酊しながら楽しく時を過ごす。
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しめは半日以上煮込むという鶏肉ラーメン。こってり味が絶妙で、細打ち麺も美味。
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3時間近く楽しんで、終わりと思いきや、近くに日本の手打ちうどん屋が出来たという。お腹パンパンながら、日本人として行かざるを得ませんな(苦笑)。

こちらが丸うどんというお店。一見ファンキーな店構えながら、日本人シェフの手打ち麺が楽しめる。
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こちら AED 25 のさぬきうどん。驚きの腰の強さと出汁の効いたスープに脱帽。ランチ時は日本人で賑わうというのも納得の逸品。ドバイは良いなあ。
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こうして予定をすべて満了、満足。近くのホテルでタクシーを拾って帰途に付くのであった。ドバイ・アブダビ国境では、アブダビのコロナアプリ Al Hosn に反映されていた陰性証明を見せるだけでさっと通れた。

やはりドバイは凄い、楽しい。久しぶりのアブダビからの脱出、しかも国境突破のような海外気分も味わえて、リフレッシュ出来た1泊2日の Weekend Bullet Backpacker 的小旅行でありました。ドバイ首長国の方がコロナ感染者多いことが想定されたため(旅行者入国開放、居住者も海外からの帰国時にPCR陰性証明あれば2週間の隔離不要など、アブダビと異なり既に規制緩和を進めている)、俺も手洗いとソーシャルディスタンスをいつもより意識的に徹底した。

この出入国に関わる普段は掛からない費用を整理しておくと。

  • PCR検査代 AED 180 x 2回(アブダビに戻る時と戻って6日目) = AED 360
  • タクシー代。行き会社からドバイ市内のレストランまで AED 275、帰りドバイ市内ホテルからアブダビに入って2番目のガソリンスタンドまで(そこからはドライバーに Pick up してもらった)AED 155
  • 合計 AED  790、約24千円也。

なお、陰性証明必要な検査はPCRだけでなく、簡易的なDPI検査でも良い。これは国境で通過の際に受けられる(料金も1回 AED 50と安い)が、時間帯によっては混んでて並ぶこと、精度がPCRより劣り他のウィルス(インフルエンザ等)にも反応する可能性があると聞いたので、俺はアブダビでの事前PCR検査を受けることにした。こうした規制もころころ変わるので、次回のドバイ出国検討の際は気をつけたい。今後アブダビ・ドバイ間規制も緩まればと思うが期待薄かなあ。