田舎散策
父親が亡くなってから10日目。この間、いろいろあってあっという間だったという感覚の一方、日本帰国から数えると11日目で、まだ2週間の自宅待機が終わらずに田舎に塩漬けで家族の待つ横浜に帰れないため、遅いなあ、早く来ないかなという感覚と、ミックスフィーリング状態。
喪失感、後始末のバタバタ、そして仕事も日・アブダビ両方と会議などが入って、気分が晴れない日が続いている。振り返ってみれば、この11日間は散歩も含めて外で体を動かせていない。
そこで気分をリフレッシュするために、不要不急な外出は控えて極力人との接触は避けよとの日本国政府のご意向は十分酌みながら、人出がほとんどない田舎街を散策することにした。
ちなみに日本での2週間の自主待機中の義務として、現実的には下記2つとなる。
- OEL(Overseas Entrants Locator、位置情報確認アプリ)を事前にインストール、通知設定をOnにする。位置情報を確認せよとの通知が1日2回あり、そのたびにアプリ上で現在地を更新、この時間と場所がおそらく記録されてチェックされる。
- 厚生労働省から健康状態確認のお願いメールが毎日1回、11時頃に登録メールアドレスに来る。そこにあるURL経由でウェブに入って、14時までに体温と症状に関する簡単な2つの質問に答える。
1が自宅待機の監視ツールとなるわけで、通知が来る時間帯もランダムで決まってないので、ずっと家にいる必要があるということのようだ。ただし通知が来た時間から現在地確認が遅れたりすることはあるわけで(例えば夜10時過ぎに来て寝ていたら朝になるなど)、また2回目が来てしまえばその日はもう無いと分かるなど、罰則規定の緩さ(氏名公表等の対象となりうるというだけ)と併せて、運用上の抜け道はある。
リストバンドで24時間監視、破ったら罰金約150万円というアブダビに比べたら牧歌的ではあるけど、日本ではもちろんそんなこと出来ないからね。俺はただ人のいない田舎街や田んぼ道を少し散歩するだけです、念のため。
トラクターで整備されて田植えを待つ田んぼ風景。このあと、代掻きという工程で水を張って田植えとなる。
この辺りは酪農家も点在、可愛いファーム。
俺が3年間通った中学校。入った時は新設の巨大校舎の印象も、今や老朽化も目立ってこじんまり。
3年間、白球を追い続けたグランド。山がグランドの直前まで迫って、捕り損ねると山に入って探したものだが、今や柵で覆われ、ナイター設備まである。
保育園。土地はふんだんにあるので大きい。
そら豆を作っている家の畑。
この季節の一番もので採れたてのアスパラガス。
田舎の自然、郷愁、実りと食に触れて、気分転換を図っているけど、こんな看板を見つけると、足元のコロナ禍が暗い影を落としているね。
もちろん俺も外食は控えて、県外人というか国外人として、家で鬱屈としながらも何とか過ごしております。